アインツベルン城まで攫われて、イリヤの使い魔になれと選択を迫られているところからです。前回はこちら。
後々の描写から「士郎がアインツベルン城で目覚めたのは日付が変わってから」と解釈していますので、今回の話は2月11日の深夜から開始としています。
時系列を整理すると、認識違いがなければおそらく以下の流れになっています。
※「聖杯戦争〇日目」については、プロローグ開始の日付からカウントしています。
聖杯戦争時系列 ※クリックorタップで表示します。
1/31(木):プロローグ。世界観説明、人物紹介が続く。(聖杯戦争一日目)
2/1(金):深夜1時に凛がアーチャーを召喚。士郎はバイトなどをして過ごす(聖杯戦争二日目)
2/2(土):登校→慎二に弓道部の雑用を押し付けられる→アーチャーVSランサー目撃→口封じに殺される→凛に助けられる(聖杯戦争三日目)
2/3(日):日付が変わった頃に家に帰り着く→ランサー再来→セイバー召喚→教会でルール説明を受ける→教会からの帰り道でイリヤに襲われる→重傷を負いながらも衛宮邸に帰還、アーチャー陣営と同盟(聖杯戦争四日目)
2/4(月):凛の下宿を説明→登校、結界について情報共有→家に帰ってセイバー紹介(聖杯戦争五日目)
2/5(火):登校、結界の基点調査→慎二のマスターバレ、同盟交渉→交渉決裂して帰宅→慎二から得た情報を共有→柳洞寺に乗り込むかどうかでセイバーと対立(聖杯戦争六日目)
2/6(水):深夜、セイバーが単独で柳洞寺を襲撃→VSアサシン→引き分けて帰宅→士郎を鍛える流れに→夜が明けてから、学校を休んでセイバーと稽古→買い出し中にイリヤに会う→夕食時、脱衣所でタオル一枚のセイバーとエンカウント→凛の魔術講座→アーチャーとの初対面(聖杯戦争七日目)
2/7(木):学校を休んでセイバーと稽古→昼の買い出しでイリヤに会う→午後もセイバーと稽古→帰宅した藤ねえにぬいぐるみを貰う→ライオンのぬいぐるみに興味を示すセイバー→夕食後、凛に魔術回路のスイッチを開いてもらう→アーチャーのアドバイス(聖杯戦争八日目)
2/8(金):十年前の夢→セイバーと稽古→凛の魔術訓練→投影魔術の伏線イベント→慎二からの電話→誘いに乗り学校へ→結界発動→慎二と決裂→ライダーに殺されかける→セイバー召喚・形勢逆転→ライダー陣営撤退→衛宮邸帰還→セイバーとの絆が深まる(聖杯戦争九日目)
2/9(土):結界に包まれた学校の夢→対ライダー陣営の作戦会議→新都を捜索→公園で休憩・奇妙な夢→士郎の身の上話を共有・セイバーの忠告→捜索再開→ライダーとの戦闘開始→屋上におびき出される→絶体絶命のピンチ→セイバー真名解放→ライダー撃破・セイバー昏倒→衛宮邸帰還→セイバーを生かすための相談→葛藤(聖杯戦争十日目)
2/10(日):セイバーの過去の夢→アーチャーの助言→公園でイリヤに会う→拉致される(聖杯戦争十一日目)
2/11(月):アインツベルン城で目覚める→イリヤに使い魔になれと迫られる→今ここ(聖杯戦争十二日目)
前回は「使い魔になる」と応じてしまったためにバッドエンドになってしまいました。今回はミスった選択肢からやり直していきます。
あの有名な「別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」のセリフが今回出てきます。ああここでアーチャーは退場なんだ……。というところまでの感想を書いていきます。
様々な媒体でネタバレ把握済みの人間による、Fate/stay night初プレイ記です。
このゲームのアニメ版や、型月の他作品の展開を絡めながらの考察、率直な感想を書き綴っていきます。
以下、stay night・FGO・その他型月作品のネタバレ注意!
「アニメは見たけど原作ゲームは未プレイ」という方や、「FGOから入ってリマスター版が気になっている」という方の参考になれば、あるいは、原作プレイ済みの方の考察の足しになれば幸いです。
選択肢の選びなおし

さて、ミスった選択肢から正解を選びなおします。既に選んでいる選択肢が緑色になるの、便利だけど悔しさが増すなあ。
「セイバーは消えないし、俺は最後まで彼女と戦う。その誓いを、こんな事で覆す訳にはいかない」
バッドエンド見てからすぐにやり直したので「ぐえー! ついさっき覆したんだすまん!」と思いながら進めていきます。
イリヤは「あなたまでわたしを裏切るのね、シロウ」と冷めた目で見てきますが、「あなたまで」っていうのはこれ切嗣のことかな……。
彼女は切嗣が迎えに行こうとしていたことを知らないから、自分は捨てられたと思っていたんでしたっけ。悲しいすれ違いだ。

そして私が危惧していたようにすぐ殺されるわけではなく、「セイバーと凛を殺してから士郎を殺す」と宣言されます。
もちろん士郎は止めますが、そもそも聖杯戦争の敵同士ですから止まるはずもありません。
簡単に人を殺すなんて言うな、という説得もなんのその。というか既に殺していると笑顔で返されます。
「残念ね。わたしはもうマスターを殺してるんだよ、お兄ちゃん」
「それは昨日の話だけど。予想外と言えば予想外だったかな」
「アイツはお兄ちゃんが手を下すって思ってたのに」
イリヤは、ビルの屋上でライダーを撃破した時のことを言っています。そういえば公園で拉致された時に「イリヤもあの時ビルの中にいた」と告げられていました。
あの時、あのビルの中にいたマスターは士郎と慎二のみです。ということは。
「ごめんね。シロウがやらないからわたしがやっちゃった」
慎二、死んでる―――!
まさか直接の死亡描写なくあっさりナレ死するとは。さらば慎二……。
じゃあ、あの時「慎二を追いかけるかセイバーに駆け寄るか」で慎二を追いかける方を選んでいたら、士郎も一緒に死んでたってことですね。
でも逆に、なんでセイバーに駆け寄る選択肢だと死なないんでしょうか? セイバーは戦闘不能なんだから、士郎じゃ抵抗もできずにプチっとやられそうなものですが。
逃げ回る慎二をネズミをいたぶる猫みたいに追いかけて弄び、やがて飽きて仕留めた時には士郎が帰ってた……とかでしょうか。
なんにせよ、てっきりセイバーの好感度が下がるだけの選択肢かと思ってましたが、まさかバッドエンドの危機だったとは。
魔眼について
イリヤの残虐性を改めて思い知る士郎。彼女が部屋を出ていった後、「このままじゃセイバーたちが危ない!」と拘束を解こうとします。
しかしイリヤの金縛りの効果がまだ残っており、体が言うことを聞いてくれません。
そしてここで「魔眼」についての説明が挟まるんですが、後天的に魔術で獲得できる魔眼もあるんですね。魔眼の全部が生まれつきの能力かと思っていました。
平均的な魔眼は”束縛”とのこと。平均が分かるくらいにはメジャーなのか。
イリヤの魔眼はそういった”束縛”の類で、そういった魔眼への対策として、普通の魔術師は眼にプロテクトを張って相手の魔力を遮断するそうです。
以前思った通り、凛ならイリヤの魔眼を弾けてそうですね。
士郎はそこら辺からっきしの素人なので簡単に引っかかってしまい、イリヤの魔力がまだ体内に残っているから体が上手く動かない様子です。
「それなら、強い魔力を流せばイリヤの魔力も押し流せるのでは?」と考えた士郎は、魔術回路のスイッチを入れて魔力の回転を早めていきます。
それで制御を外してしまえばイリヤの魔力を排出できる……とかなんとか言って喀血してしまいました。遠心分離みたいな理屈でしょうか? また無茶してる……。
セイバーたちと合流
原因不明の自然治癒(アヴァロンの回復効果)で痛みはないとのことですが、乱暴な方法で解呪したせいで体は絶不調です。
手の拘束を解いたはいいですが、吐き気と目眩、手足のしびれでまともに動けなさそう。
それでもセイバーたちの危機だと奮い立ち、イリヤの部屋から抜け出そうとする士郎ですが、扉の外側からは人の気配が近づいてきます。
そして選択肢。

一つ前の選択肢でバッドエンドにいったのでちょっとびくっとします。
体の不調についての描写があったので、戦う選択肢を選んだら死にそう。そしてベッドに隠れるのもすぐばれそう。
ということで、一番誤魔化しが効きそうな「縛られたフリ」を選択しました。おそらくこれが最上の筈……。と若干そわつきながらAボタンを押していきます。

そして扉を開いて入ってきたのはなんとセイバーでした。
イリヤとバーサーカーが城を出た後、入れ違う形で侵入を果たしたようです。
メイドのセラとリーゼリットだと思っていたので、普通に「アレ?」ってなりました。そういえば、前回のバッドエンドの時も助けに来てくれていましたね。
士郎にとって、最後に見たセイバーは消滅一歩手前の昏睡状態だったので、「セイバー!? 本物……?」と立ち上がって彼女に触れます。
それにはちょっとセイバーも照れるものの、その後すぐに単独行動で簡単に捕まったことを怒られました。
「シロウはマスター失格です。この件については、何らかの謝罪をしてもらわねば気が済みません」
いや本当に……おっしゃる通りで。
セイバーの正当な怒りと、この状況でセイバーが無茶したと怒る士郎で若干こじれかけましたが、結局は「お互い無事でよかった」という結論に落ち着きます。
場所を忘れたように和む二人と、それを呆れたように眺めるアーチャー陣営。


思ったんですが、この時点で「アーチャー陣営が同盟を維持するメリット」ってあんまりなくないですか?
セイバーは消滅しかけだし、マスターである士郎は魔術師として未熟な上に、今回みたいに勝手な行動をしてトラブルを起こすし。
そりゃあバーサーカーを倒すために他の陣営と手を組む必要があるのは分かりますが、今のセイバー陣営は戦力と言えないし、見捨てられても仕方ないのでは。
それなのに、勝ち目の薄いバーサーカー陣営の本拠地にまで助けに来てくれるなんて……。
この主従本当にいい奴すぎるというか……。人気投票で票数多いのも、さもありなんというか……。

実際、セイバーは武装もできない状態で、肉盾になるしかできないと言っています。やはり無理を押して士郎救出に動いたようです。
それを聞いた士郎は、「なんでセイバーをこんなところに連れてきたんだ!」と凛に食ってかかります。ア”? てめえがそれを言うのか……。
士郎も八つ当たりだと理解してすぐに文句を引っ込めますが、うーん、助けにきて当の本人に文句言われるなんて。アーチャー陣営はもっと怒っていいよ。
アインツベルン城出口(玄関)まで
口論している場合ではないとアーチャーに促され、脱出のために廊下に出る士郎たち。
美術館みたいな豪奢な廊下を走っていきます。
凛とセイバーから「ここが一面の樹海」だということと、「士郎が2月10日の朝方に捕まってから、今はもう日付が変わっている」ということの説明をされます。

迷惑をかけてすまないと謝る士郎に対して、セイバーが「捕まっても心までは屈していなかったから気にするな」とフォローします。
すまん、さっき屈して人形になっちゃったんだ……。
そんな私の気まずさをよそに、お互いの無事を確かめ合い笑いあう剣主従。
敵の本拠地で悠長にしゃべるなあ……という感じですが、案の定凛に「やる気あんのか!」と怒られました。いつもすみません……。アーチャー陣営に足向けて眠れないですよ士郎もセイバーも。
そして出口に到着しますが……普通に玄関です。士郎も突っ込んでましたが、裏口からこっそり侵入したとかじゃないらしい。
「入る時も出る時もここが一番てっとり早いんだから」とのことです。
あー、もしかしたら、裏口とか普段使わないところの方が魔術的な防御が厚いのかもしれない。「柳洞寺は正門から入らないとデバフがかかる」みたいなトラップがあるのかも。
それなら玄関から出入りした方がリスクは低いかもしれないですね。私の憶測でしかありませんが。
別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?

イリヤたちが戻ってこないうちに脱出してしまえばこっちのもの……と簡単にことが進むはずもなく、あっさりと見つかってしまいます。
外に出かけていったと見せかけて、「助かるかも」と希望を抱く道化ぶりを眺めていたのだとか。せ、性格悪……。
逃げようと背を向ければバーサーカーに殺される、かといって立ち向かっても殺される。絶体絶命のピンチです。
一人も逃がさないと笑うイリヤに対して、セイバーが戦えない今、こちらに取れる手は一つしかありません。
「……アーチャー、聞こえる? ――――少しでいいわ。一人でアイツの足止めして」
あああここでかあああ! とおぼろげな記憶の点と点が繋がります。アーチャー脱落ここか……。そうか……。
こうするしかないとはいえ、自分の従者に「死ね」と命令しないといけないなんて辛いな。魔術師といってもまだ16、17の子供なのに。
そして凛の命令に文句ひとつ言わず、「凛たちが先に逃げてくれたら私も逃げられる」とフォローまで入れるアーチャー。
死ぬまで時間稼ぎする気満々のくせに生き残る前提で応じます。凛が気に病まないように。
そしてあの有名なセリフが来ます!

かっっっっけえ。
これは惚れるしかない。人気投票で3位になる風格。
ちなみに参考にしたのはTYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票です。セイバー1位で両儀式2位、士郎は12位です。主人公なのに……。
アーチャーの格好いい問いかけを受けて、「がつんと痛い目にあわせてやって、アーチャー」と凛も返します。
絶望的な状況だと分かっていて、それでも、たとえ虚勢でも強気で立つ力強さ。この主従いいなあ本当に。
そしてアーチャーをその場に残し、アインツベルン城を脱出していく士郎たち。
その背中に向けて、アーチャーの最後の言葉が届きます。
「―――いいか。おまえは戦う者ではなく、生み出す者にすぎん」
「余分な事など考えるな。おまえに出来る事は一つだけだろう。ならば、その一つを極めてみろ」
「イメージするものは常に最強の自分だ。外敵など要らぬ」
「おまえにとって戦う相手とは、自分のイメージに他ならない」
本当に最後の最後まで助言をしてくれる……!
当時のプレイヤー、というかFate完全初見のプレイヤーは、Fateルートでここまで親切にされてからUBWルート解禁でアーチャーの正体を知るんだもんな……。衝撃も凄かっただろうな……。
まとめ

アーチャーを足止めに残して士郎たちは城を脱出……したところで一旦区切ります。
そういえば凛の令呪って、アーチャーを召喚した直後に「言うこと聞け」と命じた時に一画、セイバーに殺されかけてアーチャーを逃がした時に一画消費して、あと一画残ってたと思うんですが、最後の令呪は使ったんでしょうか?
「バーサーカーを足止めしろ」で一画消費? でもアーチャーは自発的に従ってたしな……。それはそれとしてブーストとして一画渡してあげてたら嬉しいんですが。
それとも、私が忘れてるだけでどっかで全部消費してましたっけ……?
次回からは、森に逃げ込んでからの感想を書いていきます。凛はともかく士郎もセイバーも満身創痍なので、ただ走るだけでもかなりきつそう。




コメント