空の境界中巻感想:臙条巴お前お前お前

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空の境界中巻、読了しました。

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上巻の感想については以下の記事に書いているので、良ければご覧ください。

いやあ……中巻も中々に……中々で……。世界観設定とかもどんどん解説が入っていって、物語の厚みが増していってすごく引き込まれますね。

そのあたりの現状のふわっとした理解と、後はタイトル通り臙条巴についての叫びです。また庇護されるべき子供が酷い目に遭ってる……。

ネタバレが含まれていますので予めご了承ください。

根源とか式とかの話

根源の渦に至るための魔術師たちの生き方とか、根源とはそもそも何か、ってところについて、FGOとかSNSとかでつまみ食いしてきた情報の中にあったやつだ! 本家(?)の説明だ~! みたいに、「ミームの元ネタに辿り着いた」的な喜びがありました。

それに関連して、式がどんどん厄ネタ抱えてる状況が分かってきて先行きが怪しくなってきましたね……。

根源接続者? ってやつなんですかね? 式がそれに至る可能性が高くて、式の一族はずっと昔から式という存在を創り上げるためにあれこれ試行錯誤してきたと。

でも根源に近い「両儀」ってだけで直死の魔眼はまた違ってこないか。「両儀」は死の意味合いもあるんだろうか。

直死の魔眼はそうなるように一族が元々狙ってたのか、たまたま事故によって獲得したのかどっちだ?

それから、なんか特別な存在! だけではあの身体能力の説明は付かなくないですか? 超越者って魔眼のことだけじゃなくて肉体も人間を超越してるんですかね? でも両儀の一族は魔術師とはまた違うんですよね……?

わ、分からん……。式については「なんか知らんが式強い! カッコイイー!」みたいな感想に終始してしまう……。

というか織って式と統合されたんじゃなくて式を庇って死んじゃったんですね!? もういないのか……そうか……。

同一存在の織は死んだけど式は生きてるので「生きてるけど死んでるし死んでるけど生きてる」みたいなわけ分からん状態になって、その結果が直死の魔眼獲得だから……やっぱりこれは偶然の産物なのか?

黒桐幹也がやばい

なんか型月って「一見普通そうだけどなんかやばいよコイツーーーーーッ!」っての多くないですか?

起源が「解明」とかじゃないのか。ホームズみたいに。

くっ、この程度しか役に立てなくてすみません……みたいな態度で挙げてくる成果が異常だよ怖いよ。

でも一般人なんだよな……アルバに追いかけられてなすすべなく逃げ出しちゃう場面で「何を一般人アピールしてんだ」って思ってしまってすまない。目の前で上司の生首パーンってされて、逃げ出すコマンド選べただけでも上等なんだよな……。

「式とかに比べたら一般人だよな」と「こんな一般人がいてたまるか」が同時に襲い来る。なんだこいつ。

クトゥルフ神話TRPGすぎる

矛盾螺旋を読んでる間中、ずっとクトゥルフ神話TRPGみたいだなって思ってました。

特に地下駐車場の場面、脳缶だーーー! ミ=ゴだーーー! SAN値チェック失敗→5点以上減少→アイデア成功→発狂の綺麗なコンボだーーー! って思いながら読んでました。(ルールは6版しか知りません)

黒桐幹也と臙条巴のタッグが超常現象に挑む探索者過ぎる。「あっ、ここ目星失敗したな……」とか「日本刀は重要アーティファクトだろ」とか思いながら読むのが中々楽しかったです。

荒耶宗蓮とか最早神話生物だし……。

……

アッ、そうだ荒耶宗蓮! コイツ!! 藤乃ちゃん(と巫条さん)を利用して式とかち合わせたのコイツだったんですね!? おのれーーー!

なんかだいぶお年を召しているというか、数百年生きているらしいですが、長く生き過ぎるとやっぱり嫌な奴になっていく……いや、普通の感性からはかけ離れていってしまうんでしょうね。

人間の愚かさに絶望したとか自分では救えないとか、人類に真面目に向き合い続けた結果のような感じもあります。なんだろう、ゲーティア枠なのか?

臙条巴

章はじめの挿絵、普通に「えっ、衛宮士郎!?」と思ってしまいました。似てるね君。

にしても藤乃ちゃんといい、この子も壮絶過ぎませんか。16、17の子供でしょ? 達観しすぎてるのも、今まで苦労してきたんだなあっていうのが透けて見えてしんどいな。

家族のことにも見切りをつけたつもりで、でも無意識に鍵を握りしめてあのマンションから逃げ出したんだよなあ。家族の繋がりで、大切な約束だったから。

式の部屋の扉に鍵付けたのもそういうことですよね。鍵は大事な人を守るための大切なものだから。

一日分だけ切り取られた臙条巴が、それでも逃げる時に鍵を持ち出して、黒桐幹也の助けで過去を思い出して奮起して敵わない相手に立ち向かってそれであの最期……。

……ところであの、臙条巴の一日を切り取って刷り込まれた人形の体は塵になっちゃったけど、地下に脳みそ残ってたじゃないですか。

あれ持ち出して新しい人形の体に接続するのはダメなんですかね……? 凄腕人形師の橙子さんがいるじゃん。ダメなの? あっ、地下燃やしちゃうのか……ダメか……そうか……。臙条巴……。

でも「無価値」と断じられ、自分でも「偽物」だと思っていた巴が、それでも自分の中に芽生えた心を信じて、仇に一撃入れて、それがその相手の破滅に繋がって……という、寂しさはあれど悲しさは引きずらない結末だったとは思います。

こういう、敵に無駄とか犬死にとか軽んじられたキャラの決死の行動が、その敵の計画を根本から台無しにする展開が好きなんですよね。アリのひと噛みかもしれないけれど、でも、その覚悟は決して無駄ではなかったっていう……。

FGOのシナリオでもこういう展開はよくありますが、何度擦られてもいいもんはいいもんだ。FGOは1部7章と2部5章前編アトランティスが特に好きです。

お前の痛みは、絶望は、あがきは、無価値ではないんだぞ巴ー! という描写が一貫していて大変良し。生きていてほしかったけど、でも既に故人なんだよなあ……物語開始前から……。

総評

巴には生きていて欲しかったけど、でもあの結末は綺麗だったなあと思います。

奈須きのこって人間賛歌好きだよね、ってのが感じられて、そういう作風が最初から一貫してたんだなあと。

さて、荒耶宗蓮との戦いでなんか式がレベルアップしたみたいですが、このまま人間やめるぞ幹也ーーー! てのを黒桐幹也が止める展開になるんですかね?

それから中巻で藤乃ちゃんの今後の描写何もなかったんですが、下巻にはありますよね???

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